5Gの「ミリ波」「Sub6」とは？電波の違いと使われ方
IT初心者
5Gの「ミリ波」と「Sub6」って何が違うんですか？どちらが良いのかも教えてほしいです。
IT専門家
「ミリ波」は非常に高い周波数帯域（24GHz以上）を使い、高速通信を実現しますが、障害物に弱く、電波の届く範囲が狭いです。一方、「Sub6」は6GHz以下の周波数帯域を使用し、広い範囲での通信が可能ですが、速度はミリ波に比べて少し遅くなります。それぞれの特性に応じて使い分けられています。
IT初心者
それぞれの使い方やメリット・デメリットについて、もう少し詳しく教えてもらえますか？
IT専門家
はい、まず「ミリ波」は、特に都市部や人が多く集まる場所での高速通信に適しています。しかし、建物や木などの障害物に弱いため、設置場所に工夫が必要です。「Sub6」は、広い範囲で安定した通信ができるため、屋外や地方での利用に向いています。どちらが良いかは、利用シーンによります。
5G通信の概要
5G（第5世代移動通信システム）は、従来の4Gと比べて、通信速度や接続数、遅延の面で大幅に進化しています。特に、5Gは「ミリ波」と「Sub6」という2つの周波数帯域を用いることで、さまざまな利用シーンに対応しています。この2つの周波数帯域の違いを理解することで、5Gの特性や利用方法をより深く知ることができます。
ミリ波とは？
ミリ波は、一般的に24GHz以上の高周波数帯域を指します。この周波数帯域の特徴は、非常に高速なデータ通信が可能であることです。例えば、ミリ波を利用することで、10Gbps以上の速度が実現できるとされています。このため、動画ストリーミングやAR（拡張現実）、VR（仮想現実）など、大量のデータを瞬時にやり取りするアプリケーションに向いています。
しかし、ミリ波にはいくつかのデメリットもあります。電波が障害物を透過しにくいため、建物や木などの影響を受けやすく、通信範囲が狭いのです。これにより、都市部での基地局の設置が必要となり、コストがかかることがあります。
Sub6とは？
Sub6は、6GHz以下の周波数帯域を指します。この周波数帯域は、ミリ波に比べて通信速度はやや劣りますが、広い範囲で安定した通信ができるため、多くのシーンで利用されています。例えば、屋外での利用や広い範囲でのカバーが必要な地方エリアでは、Sub6が効果的です。また、建物の中でも比較的安定して通信が可能です。
Sub6は、一般的には速度が数百Mbps程度で、動画視聴やSNS、Webブラウジングなど、日常的な通信に十分な速度を提供します。特に、広範囲での接続が求められる用途に適しています。
ミリ波とSub6の使い分け
ミリ波とSub6は、それぞれの特性に基づいて使い分けられています。都市部や人が多く集まる場所では、ミリ波が求められる高速通信が必要です。一方、屋外や地方では、Sub6が安定した通信を提供します。
最近では、これら二つの技術を組み合わせた「ハイブリッド」な基地局が増えてきており、さまざまな環境で最適な通信が可能となっています。これにより、ユーザーは、シーンに応じた最適な通信体験を享受できるようになっています。
まとめ
5Gの「ミリ波」と「Sub6」は、それぞれ異なる特性を持っており、通信の用途に応じて適切に使い分けられています。ミリ波は高速通信が可能ですが、範囲が狭いのに対して、Sub6は広範囲で安定した通信ができるという特徴があります。今後、5Gの普及が進むことで、これらの技術がより多くのシーンで活用されることが期待されています。
