ネットワーク内ファイル転送を簡単に!FTP・SFTP活用法

FTPとSFTPの違いについて教えてください。

IT初心者

FTPとSFTPの違いは何ですか?どちらを使うべきか迷っています。

IT専門家

FTPは「File Transfer Protocol」の略で、ファイルをネットワーク経由で転送するためのプロトコルです。一方、SFTPは「SSH File Transfer Protocol」の略で、セキュリティが強化されたファイル転送方法です。特に、機密情報を扱う場合はSFTPをお勧めします。

IT初心者

SFTPを使う場合、どうやって設定すれば良いのでしょうか?

IT専門家

SFTPを使用するには、専用のクライアントソフトをインストールする必要があります。一般的には、WinSCPやFileZillaなどが使われます。接続先のサーバーのアドレスや認証情報を設定することで、ファイルの転送が可能になります。

FTPとSFTPの基本概念

FTP(File Transfer Protocol)およびSFTP(SSH File Transfer Protocol)は、ネットワークを介してファイルを転送するためのプロトコルです。これらは、異なる目的や条件に応じて使用されます。

FTPの概要

FTPは、1980年代から利用されている古いファイル転送プロトコルです。主に、以下のような特徴があります。

  • 接続方法: クライアントとサーバーが直接接続し、ファイルをやり取りします。
  • 認証: ユーザー名とパスワードを使用してログインします。
  • セキュリティ: データは暗号化されずに送信されるため、セキュリティのリスクがあります。

SFTPの概要

SFTPは、SSH(Secure Shell)をベースにしたファイル転送プロトコルで、FTPよりもセキュリティが強化されています。主な特徴は次の通りです。

  • 接続方法: SSHを利用して、セキュアな接続を確立します。
  • 認証: 公開鍵認証やユーザー名・パスワードによる認証が可能です。
  • セキュリティ: すべてのデータが暗号化され、第三者による盗聴を防ぎます。

FTPとSFTPの比較

FTPとSFTPを比較すると、以下のような違いがあります。

特徴 FTP SFTP
セキュリティ 低い(暗号化されない) 高い(データが暗号化される)
接続プロトコル TCP SSH
転送速度 速いが、セキュリティが低い やや遅めだが、安全性が高い
使用例 公開ファイルの転送 機密情報の転送

FTP・SFTPの設定方法

FTPやSFTPを利用するためには、以下の手順で設定を行います。

1. クライアントソフトの選定

まず、FTPまたはSFTPを利用するためのクライアントソフトを選びます。代表的なソフトには、以下のものがあります。

  • FileZilla
  • WinSCP
  • Cyberduck

2. サーバー情報の入力

選定したクライアントソフトを開き、接続するサーバーの情報を入力します。必要な情報は次の通りです。

  • ホスト名(サーバーのアドレス)
  • ポート番号(FTPは通常21、SFTPは22)
  • ユーザー名およびパスワード

3. 接続の確立

サーバー情報を入力したら、接続ボタンをクリックして接続を確立します。接続が成功すると、サーバーのファイル構造が表示されます。

ファイルの転送方法

接続が完了したら、ファイルを転送する手順は次の通りです。

1. ファイルの選択

転送したいファイルをローカルコンピュータから選択します。

2. 転送先の選定

サーバー側の転送先フォルダを選択します。

3. 転送の実行

選択したファイルをドラッグ&ドロップするか、右クリックメニューから「アップロード」を選択します。

まとめ

FTPとSFTPは、ファイル転送のための重要なプロトコルですが、セキュリティを重視する場合はSFTPを簡易なファイル転送が必要な場合はFTPを使用するといったように、用途に応じた選択が求められます。特に機密情報を扱う場合は、SFTPの使用を強くお勧めします。

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