FTPとSFTPの違いと安全なファイル転送方法

IT初心者
FTPとSFTPって何が違うの?どっちを使えばいいのかな?

IT専門家
FTP(ファイル転送プロトコル)は、ファイルを転送するための古い方法です。一方、SFTP(SSHファイル転送プロトコル)は、セキュリティが強化されたファイル転送方法です。特に機密性の高いデータを扱う場合はSFTPを使用することをお勧めします。

IT初心者
具体的に、どんな場面でSFTPを使うのが良いの?

IT専門家
例えば、企業で機密情報を扱う際や、個人情報を転送する場合にはSFTPが適しています。安全性が求められるシーンでは、SFTPを選ぶことでデータの漏洩リスクを減少させることができます。
FTPとは
FTP(ファイル転送プロトコル)は、インターネット上でファイルを転送するための通信規約です。1970年代から使用されており、ファイルのアップロードやダウンロードを行う際に広く利用されてきました。FTPは、クライアントとサーバー間でデータを送受信する仕組みを持ち、特に大きなファイルを扱うのに適しています。
ただし、FTPはデータを暗号化せずに送信するため、セキュリティ面では弱点があります。悪意のある第三者がデータを傍受する可能性があるため、機密情報の転送には不向きです。
SFTPとは
SFTP(SSHファイル転送プロトコル)は、SSH(Secure Shell)を利用したファイル転送プロトコルです。SFTPは、データの暗号化と認証を行うため、FTPよりも安全性が高いとされています。SFTPを使用することで、ファイルの転送中にデータが盗まれるリスクを大幅に減少させることができます。
SFTPは、セキュリティが重要視される場面での使用が推奨されており、特に機密性の高い情報を取り扱う場合に適しています。また、SFTPはFTPと同様に、ファイルのアップロードやダウンロードを行うことができますが、セキュリティが強化されているため、安心して利用できます。
FTPとSFTPの主な違い
FTPとSFTPの主な違いは、以下の通りです。
- セキュリティ: FTPはデータを暗号化せずに送信するため、セキュリティが低い。一方、SFTPはデータを暗号化して送信するため、高いセキュリティを提供する。
- プロトコル: FTPは独自のプロトコルを使用しているが、SFTPはSSHを利用している。
- ファイアウォールの通過: FTPはファイアウォールの設定によっては接続が困難な場合がある。SFTPは通常、SSHポート(22番ポート)を使用するため、ファイアウォールを通過しやすい。
安全なファイル転送方法
ファイル転送を行う際には、以下のポイントを考慮することで安全性を高めることができます。
- 暗号化: 機密情報を含むファイルの転送には必ずSFTPを使用する。データを暗号化することで、傍受されるリスクを減少させる。
- 強力なパスワード: アカウントにアクセスするためのパスワードは、長くて複雑なものを使用し、定期的に変更する。
- ファイアウォールの設定: ファイアウォールを適切に設定し、不要なポートを閉じておくことで、外部からの侵入を防ぐ。
- 定期的な監査: 転送されたファイルの監査を行い、異常なアクセスやデータの漏洩がないか確認する。
まとめ
FTPとSFTPは、ファイル転送に利用されるプロトコルですが、そのセキュリティレベルには大きな違いがあります。特に、機密情報を扱う場合は、SFTPを選ぶことでデータの安全性を確保することができます。安全なファイル転送を実現するためには、適切なプロトコルの選択と、日々のセキュリティ対策が重要です。

