DNS over HTTPS（DoH）についての質問と回答
IT初心者
DNS over HTTPS（DoH）って何ですか？どんな仕組みで動いているのか知りたいです。
IT専門家
DNS over HTTPS（DoH）は、インターネット上でのDNS（ドメインネームシステム）リクエストをHTTPSプロトコルを使って暗号化する技術です。これにより、ユーザーのプライバシーが守られ、通信が安全になります。
IT初心者
それは便利そうですね。実際、どのぐらい普及しているのですか？
IT専門家
最近では多くのブラウザやオペレーティングシステムがDoHをサポートしています。特にFirefoxやChromeなどが積極的に導入しており、普及は進んでいますが、地域やユーザー層によって差があります。
DNS over HTTPS（DoH）の仕組み
DNS（ドメインネームシステム）は、インターネット上でのドメイン名とIPアドレスを相互に変換する仕組みです。通常、DNSリクエストは平文で送信されるため、外部からその内容を盗聴されるリスクがあります。そこで、DNS over HTTPS（DoH）が登場しました。
DoHは、DNSリクエストをHTTPSプロトコルで暗号化します。これにより、リクエスト内容が第三者に見られることを防ぎます。具体的には、ユーザーのブラウザとDNSサーバーの間でリクエストが暗号化された状態で送信され、通信の安全性が確保されます。
DoHのメリット
DoHの主なメリットは以下の通りです：
- プライバシーの保護：DNSリクエストが暗号化されるため、誰がどのサイトを訪れたかが追跡されにくくなります。
- セキュリティの向上：中間者攻撃（Man-in-the-Middle Attack）などのリスクを軽減できます。
- 検閲の回避：特定のDNSサーバーがブロックしているサイトにもアクセスしやすくなります。
DoHの普及状況
DoHは、近年急速に普及しています。特に以下のブラウザやサービスがDoHをサポートしています：
- Mozilla Firefox：初期からDoHをサポートし、ユーザーが容易に設定できるようにしています。
- Google Chrome：設定を行うことでDoHが利用可能です。
- Microsoft Edge：Windowsの設定から簡単にDoHの利用を選択できます。
また、DoHの導入を推進するプロジェクトも増えており、DNSサービスプロバイダーの中には、DoHを標準で提供するところもあります。
おわりに
DNS over HTTPS（DoH）は、インターネットのプライバシーとセキュリティを向上させる重要な技術です。今後も、多くのユーザーがこの技術を利用することで、より安全なインターネット環境が実現されることが期待されています。
