「SRIとは?」外部スクリプトの改ざんを防ぐ効果的な手法解説

SRI(Subresource Integrity)についての質問と回答

IT初心者

SRIって何ですか?外部スクリプトを使うときにどうして大事なのか教えてください。

IT専門家

SRI(Subresource Integrity)とは、外部スクリプトやリソースが改ざんされていないかを確認する仕組みです。これを使うことで、悪意のあるコードが実行されるリスクを減らすことができます。

IT初心者

なるほど、じゃあSRIを使うとどんなメリットがあるんですか?

IT専門家

SRIを使うことで、外部リソースが改ざんされていないことを確認できるため、セキュリティが向上します。これにより、ユーザーのデータやプライバシーを守ることができます。

SRI(Subresource Integrity)とは

SRI(Subresource Integrity)は、外部スクリプトやリソースが改ざんされていないかを確認するための技術です。ウェブサイトを運営する際に、外部のJavaScriptやCSSを利用することが一般的ですが、これらのリソースが悪意のあるコードに改ざんされる危険性があります。SRIを使用することで、そのリスクを軽減できます。

SRIの仕組み

SRIは、リソースを読み込む際に、そのリソースのハッシュ値を用います。ハッシュ値とは、特定のデータから生成される固定長の文字列で、データの内容が一文字でも変わるとハッシュ値も変わります。具体的には、次のような流れで動作します。

  1. 外部スクリプトを読み込む際に、ハッシュ値を指定します。
  2. ブラウザは、外部スクリプトを取得し、その内容のハッシュ値を計算します。
  3. 計算したハッシュ値と指定されたハッシュ値を比較します。
  4. 一致すればスクリプトを実行し、一致しなければエラーを返します。

SRIを使うメリット

SRIを使用することで得られる主なメリットは以下の通りです。

  • セキュリティの向上: 改ざんされたリソースが読み込まれることを防げるため、ユーザーのデータを守ることができます。
  • 信頼性: 外部リソースが正当なものであることを確認できるため、ウェブサイト全体の信頼性が向上します。
  • ユーザー体験の向上: 不正なスクリプトが実行されないため、ユーザーが安全にウェブサイトを利用できるようになります。

SRIの実装方法

SRIを実装するには、外部スクリプトを読み込む際に、以下のようにハッシュ値を指定します。例えば、次のようにHTMLに記述します。

<script src="https://example.com/script.js" integrity="sha384-oqVuAfXRKap7fdgcCY5cnvZB1j2v1zq7cB1X1R4P0h5f2UsR1a4Au5FOuK0H3bhp" crossorigin="anonymous"></script>

ここで、`integrity`属性にはハッシュ値が設定されています。また、`crossorigin`属性はCORS(Cross-Origin Resource Sharing)に関する設定で、外部リソースの取得に必要です。

SRIの注意点

SRIを使用する際には、いくつかの注意点があります。

  • ハッシュ値の更新: 外部リソースが更新されると、ハッシュ値も変更されるため、都度確認し更新する必要があります。
  • すべてのリソースに適用できるわけではない: SRIは、すべての外部リソースに適用できるわけではなく、サポートされているブラウザでのみ機能します。

まとめ

SRI(Subresource Integrity)は、外部スクリプトやリソースの改ざんを防ぐための重要な技術です。これを利用することで、セキュリティや信頼性が向上し、ユーザー体験を改善できます。実装は簡単ですが、ハッシュ値の管理や更新には注意が必要です。ウェブサイトを運営する際には、SRIを活用して安全性を高めることが推奨されます。

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