「HSTSプリロードリスト」へのサイト登録手順を徹底解説!

HSTSプリロードリストにサイトを登録する手順についての質問

IT初心者

HSTSプリロードリストにサイトを登録するのはどうやってやるんですか?

IT専門家

まずは、自分のサイトがHSTS(HTTP Strict Transport Security)に対応していることを確認し、次に必要な設定を行い、最後に公式サイトに申請を行います。

IT初心者

具体的には、どのような手順になるのですか?

IT専門家

まず、HSTSが正しく設定されているか確認し、次に特定のヘッダーを追加します。その後、プリロードリストへの登録用のCSVファイルを準備し、公式のウェブサイトから申請を行います。

HSTSとは何か

HSTS(HTTP Strict Transport Security)は、ウェブサイトがHTTPS(安全な通信)を強制するためのセキュリティ機能です。この機能を利用することで、ブラウザはサイトにアクセスする際に常にHTTPSを使用し、HTTP(非暗号化通信)を利用することを防ぎます。これにより、データの盗聴や改ざんのリスクが軽減されます。HSTSを利用することで、ユーザーはより安全にウェブサイトを利用できるようになります。

HSTSプリロードリストとは

HSTSプリロードリストは、ブラウザが事前にHSTSを適用するウェブサイトのリストです。これに登録されると、ユーザーがサイトに初めてアクセスする際からHTTPSが強制されます。このリストに登録されることで、ユーザーが最初にHTTPでアクセスしてしまっても、ブラウザが自動的にHTTPSに切り替えてくれるため、より安全にサイトを利用できるようになります。

HSTSプリロードリストにサイトを登録する手順

HSTSプリロードリストにサイトを登録するための手順は以下の通りです。これらのステップを踏むことで、あなたのサイトを安全に保つことができます。

1. HSTSの設定を確認する

まず、サイトがHSTSに対応しているか確認します。具体的には、以下の設定を行っている必要があります:

  • サイトがHTTPSで運営されている
  • HSTSヘッダーが正しく設定されている(例: `Strict-Transport-Security: max-age=63072000; includeSubDomains; preload`)
  • サイトが少なくとも6か月間HTTPSを使用していること

2. HSTSヘッダーの設定

ウェブサーバーの設定ファイルにHSTSヘッダーを追加します。たとえば、Apacheの場合は以下のように設定します。
“`
Header always set Strict-Transport-Security “max-age=63072000; includeSubDomains; preload”
“`
この設定により、ブラウザにHSTSの使用を通知し、指定された期間(この例では2年)HSTSを有効にします。

3. CSVファイルを作成する

HSTSプリロードリストに登録するためには、特定のフォーマットでCSVファイルを作成する必要があります。作成するCSVファイルには、サイトのURLが含まれます。以下はCSVファイルの例です。
“`
example.com
“`
このファイルを用意しておくと、後で申請時に便利です。

4. 公式サイトから申請する

HSTSプリロードリストへの登録は、Googleが提供する公式のウェブサイトから行います。以下の手順で申請を進めます:
1. GoogleのHSTSプリロードリスト公式サイトにアクセスします。
2. 申請フォームに必要事項を入力し、先ほど作成したCSVファイルを添付します。
3. 送信ボタンをクリックして申請を完了させます。

注意点

HSTSプリロードリストに登録する際には、以下の点に注意してください。

  • 一度登録すると、削除されるまで変更が反映されるのに時間がかかります。
  • HSTS設定を誤ると、サイトが正しく表示されない場合があります。特に、HTTPからHTTPSへのリダイレクトが正しく行われているか確認することが重要です。
  • サブドメインも含めてHSTSを適用する場合は、`includeSubDomains`オプションを忘れずに設定してください。

まとめ

HSTSプリロードリストにサイトを登録することで、ユーザーに対してより安全な通信を提供できるようになります。手順を踏んで正しく設定し、申請を行うことで、あなたのサイトをHSTSによって保護することが可能です。しっかりとしたセキュリティ対策を講じることで、安心してウェブを運営しましょう。

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